理学療法士の仕事とは
心身に障がいのある人を運動療法や物理療法で改善する国家資格を有する仕事です。リハビリテーション医療で中心的な役割を担い、また専門性の高い知識を持ったプロフェッショナルとして活躍できます。また、怪我や病気のリハビリだけでなく、その予防や健康増進の分野においても活躍します。アスリートが高いパフォーマンスを発揮するためにフォームの改善指導を行ったり、また障がいを持った方の競技参加にむけた支援、さらには高齢者介護などの分野でも理学療法士は活躍しています。
理学療法士活躍の場
リハビリテーション・予防医学、更にスポーツ領域におけるスペシャリスト「理学療法士」。
リハビリテーションの中心的資格の一つである理学療法士は、医療はもちろん、予防医学の領域のみならず、スポーツトレーナーとしての活躍も期待されています。「身体」をトータル的にと捉えることができるスペシャリストです。
KMSが育成する理学療法士
身体の構造・機能などあらゆる知識と医療の専門技術を修得した理学療法士が、医師と連携し「健康な身体づくり」に携わることが、これからの超高齢社会において重要です。また女性ならではの視点による患者様への関わりも注目されており、女性理学療法士は今後ますます求められていくでしょう。本校では、学生にその重要性を伝え、年齢・性別・疾病にかかわらず、あらゆる方のニーズに合わせた、「健康な身体づくり」を創造できる、そして、これからの未来を支えるセラピストを育成します。
就職について
■理学療法士有資格者数(平成26年度 日本理学療法士協会HPより)
理学療法士
119,990人
■活躍できるフィールド
医療機関
介護老人保健施設
肢体不自由児施設
市役所
デイケアサービス
特別養護老人ホーム
身体障害者施設
養護施設
教育機関
■平均初任給(理学療法士の場合)
21万円〜25万円以上
国家資格取得者として、現場では即戦力として活躍することができます。保健、医療、福祉、スポーツ分野と幅広い領域で就職が可能です。安定した収入が得られる事も魅力のひとつです。
6つの特徴
現場を知る見学実習・臨床実習
理学療法学科では、1年次にボランティア実習に行きます。学校近隣の介護老人保険施設等へ伺います。そこでは高齢者の方々とコミュニケーションを図り理学療法士として必要な人間性を養います。更に2年次の後期と3年次の前期には臨床実習として、主に医療機関へ伺います。学校内の授業で学んだことをより臨床現場で実用的な技術とするために学びます。そこでは人間性のみならず、臨床に即した知識の応用や技術の向上を目指します。
予防医学の分野でも期待
理学療法学科が障がいを持った人だけでなく、“健康でいられる寿命を伸ばそう”という、予防医学の分野でも期待されています。「健康寿命の延命」に向けて、「一次予防(病気予防)」「二次予防(合併症予防)」「三次予防(リハビリテーション)」のどの領域でも活躍できるのが医療系国家資格である理学療法士です。
早期の国家試験対策
1年次のころから3年後の国家試験に向けて学習をスタートさせています。学内の講師によるセミナーや対策だけでなく、学外の国家試験対策の模擬試験(国試塾リハビリアカデミーなど)を受験し、全国基準で学習効果を確認しながら対策を進めます。3年後の国家試験合格に向けて、心理的サポートも充実しています。
在学中の資格取得
3年間の在学中に理学療法士国家試験受験資格だけでなく様々な資格が取得できます。1年次では、年齢・性別を問わずあらゆる方の健康をスポーツを通して維持していく、またスポーツの楽しさを伝える事のできる「健康スポーツセラピスト知識検定」を取得します。さらに、3年間のカリキュラムを受講することで「初級障がい者スポーツ指導員」の資格も取得できます。
「これからの理学療法士」に必要な様々な資格が在学中に取得できます。
スポーツリハビリテーション
理学療法士の対象は子どもから高齢者まで幅広く、また活躍の場は健康な身体づくりのサポートのため医療現場だけでなく地域へと広がってきています。本校ではさらに、スポーツの分野で必要とされている知識や技能を身に付けるために、スポーツリハビリテーションという概念を教科に導入。これは、本学科の特徴です。スポーツ業界はもちろん、地域に密着した活動ができる理学療法士を育てることも視野に入れてカリキュラムを構成しています。
楽しく身に付く人気授業
運動学/臨床運動学/運動療法学
「運動する身体」についてその構造や機能を学ぶ理学療法学科の授業は、その「身体の運動する為に必要なケア」についても学びます。その内容は学生が興味を持つように作られているため、とても人気があります。更に臨床経験豊富な教育陣による授業であるため、とても“リアル”な理学療法をイメージできます。それも人気の理由です。
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■施設紹介
治療室
ここでは、実技実習を学ぶだけではなく、実際に患者さんが来られた場面を想定し対応出来るためのコミュニケーションも学びます。
普通教室
身体に大切な知識を得るための学びのステージ。この教室で資格取得や実践をする為の授業を行います。
水治療法
実践に大切な知識や技術を学び実習教室。ここで幅広い内容を学び、様々な経験を積むことにより実践力を身につけます。
在校生からのメッセージ
高齢者が元気に暮らす
そのお手伝いをします
左半身麻痺で車椅子生活だった祖父が、理学療法士のおかげで杖をついて歩けるようになっていく姿を見て、この仕事に就きたいと思いました。実習では、クリニックでレントゲンを見ながら先生の解説を受けることもあり、自分の理解力を確認しながら見識を高めるころができました。卒業後も研修に参加できるなど、将来のサポートが整っていることも魅力の一つですね。将来の夢は理学療法士になること。高齢者に多い疾患やけがをカバーできる身体の動かし方を常に意識しながら、暮らしを支える存在になりたいと考えています。

- どうして理学療法士を目指そうと思いましたか?

- 弟がけがをした時に理学療法士の方の仕事を見て、私も理学療法士として、人の為になれるような素敵な仕事をしたいと思ったがきっかけです。

- 将来どんな理学療法士になりたいですか?

- 患者さんやその家族、周りにいる沢山の方々から信頼され愛される理学療法士になりたいと思ってます。
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教育内容 |
授業科目 |
基礎分野 |
・科学的思考の基盤人間と生活 |
・人文科学 ・自然科学 ・保健体育論 ・外国語(医学英語) |
専門基礎分野 |
・人体の構造と機能及び
心身の発達 |
・解剖学 ・解剖学実習 ・生理学 ・生理学実習 ・運動学
・運動学実習 ・人間発達学 ・臨床心理学 |
・疾病と障害の成り立ち及び
回復過程の促進 |
・病理学 ・一般臨床医学 ・整形外科学 ・内科学
・老年期学 ・小児科学 ・神経内科学 ・精神医学 |
・保健医療福祉と
リハビリテーションの理念 |
・リハビリテーション概論 ・作業療法概論 ・リハビリテーション医学 |
専門分野 |
・基礎理学療法学 |
・理学療法概論1 ・理学療法概論2
・臨床運動学1 ・臨床運動学2 |
・理学療法評価学 |
・理学療法評価法 ・理学療法評価法実習 ・日常生活活動
・日常生活活動実習 |
・理学療法治療学 |
・運動療法 ・運動療法実習 ・物理療法 ・物理療法実習
・生活環境論 ・義肢装具学 ・義肢装具学実習
・各論理学療法(中枢・整形・循環呼吸・代謝)
・スポーツリハビリテーション |
・地域理学療法学 |
・地域理学療法学 |
・臨床実習 |
・評価実習 ・臨床実習 |
入学
1年
人体の構造・機能における基礎的な知識の習得を目指します。また、社会人・医療人としての資質形成のため、多くのボランティア活動に参加します。介護老人保健施設でのボランティア活動では、対象者本意の「おもてなし」の心を学びます。
2年
1年生での基礎的な知識の習得を活用して、より専門的な評価、治療技術を学びます。また、医療施設などでの臨床における実習(評価実習)を3週間行い、対象者の身体的評価を基に分析・考察能力を磨きます。
3年
学校で学んだ知識や2年生で経験する評価実習から、
更に治療技術 へと進展させるため合計16週間の臨床実習へ行きます。更に、秋頃より翌年2月末(予定)に控えた国家試験対策を行います。そして、国家試験を終えたあとは、3年間 の節目である卒業式を迎えます。
国家試験受験
理学療法士
学科 |
コース |
募集定員 |
修業年限 |
授業時間 |
理学療法学科 |
昼間部 |
40名 |
3年 |
月曜日〜金曜日
9:30〜16:40
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指導だけでなく教育と
より深い知識を学ぶ事ができます。
国家資格取得のための知識ももちろんですが、当校では医療分野でのリハビリテーションだけではなく、スポーツと医療の垣根を越えた、より深い知識を学ぶ事ができます。また、知識や技術だけでなく、社会的コミュニケーション能力も身につけていきます。
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