平成30年11月11日(日)に第10回医療とスポーツのシンポジウムを開催致しました。
当日は約250名の方にお越し頂き大盛況で終えることができました。
北九州市北橋市長にご来場いただき、九州医療スポーツ専門学校と北九州市の関わりと今後の展望についてお話を頂きました。
その後、一部では京都大学iPS細胞研究所より櫻井英俊教授と後藤萌氏にご登壇頂き、講演がございました。
櫻井教授は「iPS細胞による運動機能の回復」というテーマでお話をしていただきました。
ES細胞とiPS細胞の違い、ES細胞の課題をクリアし、筋疾患における難病解決のための新たな糸口としてのiPS細胞の可能性をわかりやすく示して頂きました。
後藤氏の講演では「再生医療とリハビリテーション」というテーマで講演をして頂きました。
iPS細胞移植後のリハビリテーションという観点からその仕組などをお話してくださいました。
第二部では、学校法人国際学園水嶋理事長、パラパワーリフティング55kg級日本記録保持者のマクドナルド山本氏、先天性ミオパチーの会より伊藤理事が加わり、5名でパネルディスカッションを行いました。
伊藤氏からは櫻井教授へ向けて筋疾患における呼吸器の機能低下はiPS細胞にて回復可能なのかという質問があり、櫻井教授の応えとしては、その回復は限りなく可能に近いというものでした。また、呼吸器以外にも全身の筋肉を複合的に捉えることで、100%近くまで回復できる可能性があるとのことでした。
マクドナルド山本氏は、自身がパラパワーリフティングを通して如何に社会にどう関わり合いを持っていくか、其の重要性について語っていただきました。
パネルディスカッションの終盤には質疑応答があり、ご来場された方の3名から質問がありました。それぞれ、ご家族や知人の方が難病と闘っており、熱い思いを持ってシンポジウムに参加し、iPS細胞の可能性に感銘を受けられている様子でした。
今年で「医療とスポーツのシンポジウム」も第10回目という節目を迎えることができました。今まで様々な形で九州医療スポーツ専門学校に関わり、ご支援を賜りました皆様に厚く御礼を申し上げます。