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2016.7.14セミナー報告
第19回セミナーレポート

【テーマ】 クリニカルリーズニングと運動器理学療法~臨床思考の再考〜

【日 時】 平成28年6月26日

【講 師】 常盤 直孝 先生(川越整形外科)

【参加者】 45名

【報 告】

午前中は常盤先生の臨床に対する考え方から始まりました。

理学療法のphilosophyとして運動パターンを変化させて身体活動をコントロールしながら症状改善に導く運動と身体活動修飾性治療であるということ、まさに日頃行っている治療を表していると感じました。

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最近はEBPTが求められていますが、10人中1人がよくならなくてもエビデンスが高い治療だから大丈夫とはなりません。

エビデンスを押し付けるわけではなく、大事なのは臨床における観察と患者さんの中にある価値観であるという言葉は受講生にとっても胸に突き刺さる言葉だったのではないのでしょうか。

科学の本質は再現可能な現象を自然界から抜き出し、統計的に究明していくという学問であり、理学療法の多くは未科学な分野である。

科学的に思われていることは実は真理ではないという前提を忘れがちになりますが、その情報を偏ることなく患者さんの身体に何が起こっているのか問う姿勢が大事であると再認識しました。

その上でクリニカルリーズニングモデルを中心に説明していただきました。

自分が立てた仮説を押し付けてはダメ、エビデンスが高くても治らなければ意味がない。わかっていることですが、ついつい自分が行った治療はいいと思い込んでしまうことがあります。

それに気付いて臨床思考を客観的に見ることができるかどうか、とても大事なポイントです。

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昼からは実技をふまえて、人の身体は左右対称ではないということから仙腸関節について常盤先生なりの見解でデモンストレーションを行っていただきました。

臨床において出来るだけ、錯覚を除外して評価するポイントも日頃のセラピーを考えるきっかけになったと思います。

そして膝OAを例に膝の局所についての説明。

姿勢制御における運動の質をどのように見ていくのか、実際に実技の中で教えていただきました。

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内側膝蓋支帯の圧痛所見が即座に変化することに関してわかりやすく説明、受講生も明日からの臨床において膝の認識が変わったことと思います。

講義を通して先生の目の前の患者さんから訴えを読み取り、自分の知識を当てはめずに、考えて考えて行っていることが伝わってきました。

 

(文責:スタッフ佐々木)

 

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