【テーマ】 発達障害と不器用さ~相互の行動変容に向けて~
【日 時】 平成28年7月10日
【講 師】 中尾 繁樹 先生(関西国際大学)
【参加者】 42名
【報 告】
昨年度に引き続き「発達障害と不器用さ~相互の行動変容に向けて~」をテーマに関西国際大学 教育学部教育福祉学科 教授 中尾 繁樹先生をお招きしてセミナーがいよいよ始まりました.本日は,全7回シリーズに先立ちましてイントロダクションとして開催しました.
本日のセミナーでは子どもの発達過程や特性について,解剖学や運動学を交えて専門的な視点ではありますが,受講者の皆さんにわかりやすく解説していただきました.前半は子どもの発達を診るうえで,目に見えているものだけではなく目に見えていないものをどのように解釈していくか,また子どもの運動において“不器用さ”の背景がどこにあるのか.静的な姿勢や動的な運動を観察することの重要性や,子どもが運動をするために必要な脳における感覚処理能力の診方について実際にシミュレーションをして体感しながら,子どもの発達過程を多面的に診るための視点を学びました.
そして後半は,子ども達に携わることの多い受講者の皆さんに経験のある「体がシャキッとしない子(低緊張)」「動きを止められない子」「なんだかギコチナイ動きの子(運動企画が未熟)」など,そのような動きになる要因についても中尾先生の豊富なご経験から見出された最近の子ども達の共通点(様子)をご教授頂きました.
次回は「発達障害~発達障害を理解する~」をテーマに発達障害への理解を深めて参ります.本日のセミナーにてご教授頂いた発達障害の“早期発見”“早期防止”についても更に触れていただけることと思います.ご期待ください.
本日は多くの方々にご参加いただきまして誠にありがとうございました.
(文責:永野忍)