【テーマ】地域包括ケアシステムの中でのリハビリテーション職種の役割 Part Ⅱ
"地域ケア会議"でのリハ専門職の役割
【日 時】平成27年2月23日(月)
【講 師】 籾井 剛士先生(健康リハビリテーション内田病院 OT)
【参加者】36名
【報 告】
今回のナイトセミナーは,地域包括ケアシステムの中でのリハビリテーション職種の役割 Part Ⅱと題して「地域ケア会議でのリハ専門職の役割」について健康リハビリテーション内田病院の籾井先生に講義いただきました.
前半は,PartⅠの復習も含めて,地域ケア会議が法制化した背景や地域ケア会議に期待されていることについて要点を絞って分かり易く講義いただきました.
その後は,具体的な地域ケア会議の機能について項目毎に説明いただきました.
①個別課題解決機能
②地域包括支援ネットワーク構築機能
③地域課題発見機能
④地域づくり・資源開発機能
⑤政策形成機能
地域包括ケアシステムの確立に向けては,我々セラピストは参加ではなく「参画」することが大事であると籾井先生から力説いただきました.そのためにも,制度自体を理解することが前提となります.その点についても細かく,分かり易くご講義いただきました.
本セミナーでは,5回のコースを通して「地域包括ケアシステム」の大枠を理解することと,「地域ケア会議」を想定した模擬会議を体験し,それを実践できるようになることを目的としています.
今回のセミナー内でも,後半は利用者の基本情報をもとにグループワークを行い,その理解を深める時間に充てられました.
地域包括ケア会議に参加する前に...
地域包括ケアに関わる関係者間において,地域の実情や特性,課題などを共有し,目標とする地域像の共有をすることは大変重要となる.
上記は資料より抜粋した内容です.
どのような環境で働いていても我々セラピストがみているのは目の前の対象者(患者,利用者...)であり,その対象者が最終的に還っていくのは「地域」です.「地域」と関わっていることを意識して目の前の対象者とも相対していきたいと感じる時間となりました.
第3回は来週の開催となります.
次回も非常に楽しみです.
(文責:田中 創)